音転現象

おざなりとなおざりは意味がよく混同します。
おざなりはその場しのぎでつくろうこと。
なおざりはあまり注意を払わず、いい加減にする様。
広辞苑ではほぼ同じ意味ですが、世間ではなおざりはやるべき事をやらないという印象があるようです。
これら二つの言葉は音転によって生じた物という説があります。
音転の例では
「新しい (あらたしい → あたらしい)」 、
山茶花 (さんさか → さざんか)」
などが有名であり、たしかに意味も似ているし、音だけが入れ替わったと言われるのもうなずけます。
まさに言葉は生き物であるということを思い知らされます。